講演会・イベントなど

殿も傾(かぶ)いた三味線の魅力 ―本邦初公開、三味線工人発注文書から

内容

長浜市曳山博物館・開館10周年企画特別展
江・浅井三姉妹博覧会関連企画 「歌舞伎からみるお江の時代」

【講演会】
「殿も傾(かぶ)いた三味線の魅力 ―本邦初公開、三味線工人発注文書から」

 

 平成8年7月に、京都市北区上賀茂の旧社家住宅から見つかった襖の下貼り文書の中から、江戸前期の三味線工人による三味線の見積書が見つかった。それに書かれた三味線は、蒔絵で和歌を散らし書きにし、銀の金具を使った豪華なものである。調べていくうちに、それは徳川家康の曾孫に当たる松平大和守直矩が注文したものであることがわかった。彼は姫路藩十五万石のれっきとした領主であるが、いっぽうで踊りに熱中し、江戸屋敷に役者を呼んで演じさせたりする歌舞伎ファンとしても知られている。そして、その彼が奥方の実家である京都の東園家をつてに、京都の工人に三味線を作らせたのである。ここでは、戦乱のお江の時代を経て太平の世を迎え、自由闊達な気風を謳歌して、みずからも三味線を演奏するひとりの大名の姿を浮き彫りにしたい。

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開催情報

日程:
平成23年3月5日 
時間:
13:30~
場所:
曳山博物館伝承スタジオ
講師:
五島邦治氏(京都造形芸術大学客員教授)
入場料:
無料
 
 
同時開催
 
・三役修業塾公演
・親子ワークショップ―三味線を弾いてみよう
 
 

五島邦治先生のプロフィール

五島邦治先生 

 1952年、京都に生まれ。京都大学文学部哲学科を卒業後、東京の出版社勤務。退職後、京都の平安博物館で『平安時代史事典』の編纂事務のかたわら、大谷大学大学院に入学、日本史の研究をはじめる。1986年、大谷大学文学研究科仏教文化専攻国史学分野博士後期課程満期退学(単位取得)。彦根城博物館史料室長補佐などを経て、現在、京都造形芸術大学客員教授等を勤める。専門は、京都を中心とする日本の都市民の歴史で、祭礼の維持形式をたよりに、古代から中世に至る、組織の所属関係の背景にある都市民の地縁的な動向を研究している。また、最近は、社会における文化の継承について危機意識をもっており、そのための啓蒙活動をしたいとも考えている。