企画展・特別展

孔雀山を飾るもの

〈企画展〉孔雀山を飾るもの

 長浜曳山祭の曳山を華麗に装飾する飾金具は、江戸時代後期から明治時代にかけて制作されたもので、全国各地に残された数多くの曳山の中でも、極めて精緻な作品が残されています。
 飾金具とは、曳山の舞台前柱、大虹梁、高欄、破風板など各所を飾る金具の総称で、国友の国友一徳(藍水堂)や膳所の奥村菅次など優れた金具師たちによって制作されていたことが判明しています。
 その最大の特徴は、消鍍金と呼ばれる技法を用いている点で、金と銀と金剛砂を混ぜ合わしたものを金属の表面に塗って炭火で焼き、濃い黄色の鍍金を行うことにより、曳山の金工品の表面に独特の風合いを出しています。
 今回の展示では、昨年度の孔雀山の解体修理によって、曳山を彩る数多くの飾金具を間近にご覧いただけます。
 美術的に優れた作品を生み出す、長浜独自の伝統的な金工技術の粋を感じていただければ幸いです。

企画展情報

開催期間:
平成27年5月11日(月)~6月14日(日)
会場:
曳山博物館(元浜町)
開館時間:
9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:
会期中無休
入場料:
大人600円、小中学生300円
( 団体20名様以上2割引)
※長浜市・米原市の小中学生は無料

孔雀山の修理

現在、曳山博物館修理ドックでは孔雀山の解体修理が行われています。

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主な展示資料

主な出陳資料

1)舞台屋根獅子頭

2)舞台屋根棟飾(孔雀)

3)舞台屋根正面大唐破風 破風板

4)亭屋根背面獅子頭

5)亭側面花頭窓飾金具

6)舞台高欄飾金具

ほか

展示資料画像

孔雀山(神戸町組)
高欄架木
破風板金具(孔雀)
獅子頭
高欄束金具