企画展・特別展

曳山祭の危機を救った人たち 「二代目・富士松山楽」「笹原昭太朗」

 長浜曳山祭は昭和12年から11年間、戦争で途絶え、23年に再開されたが、長浜では歌舞伎の上演が準備できずにいた。振付の経験があった二代目・富士松山楽が自分の孫を含む丁野の子ども12人を引き連れ、曳山で上演した。

 この展示では、戦後の子ども歌舞伎復興の立役者「二代目・富士松山楽」と、長浜曳山祭のしゃぎりを五線譜に書き起こし、しゃぎり継承者不足の問題解決に大きく貢献した「笹原昭太朗」にスポットを当てる。

 

◇二代目 富士松山楽

 本名は八田林松。体が弱かったため、農業を継がず菓子製造業を営みながら振付を担当。地元の子どもたちに歌舞伎を教え寺などで上演した。

 長浜曳山祭では、昭和9年~11年に振付しており、岐阜県垂井や米原でも指導した。

 

◇笹原昭太朗

 昭和46年に発足した「長浜曳山祭囃子保存会」の2代目会長。

 しゃぎりの五線譜化に取り組んだ。昭和50年にはしゃぎり全曲が五線譜で収録された冊子「長浜祭曳山ばやし」が発行された。

企画展情報

開催期間:
平成30年7月1日(日)~9月25日(火)
会場:
長浜市曳山博物館2F企画展示室
開館時間:
9時~17時(入館は16時30分まで)
入場料:
大人600円、小中学生300円
※20名以上の団体は2割引、長浜市・米原市の小・中学生無料。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳等をお持ちの方及
び付添いの方1名は無料。(手帳等証明書をご提示ください)

主な展示資料

古写真(個人蔵)

 

高砂山「お遣り」(本館蔵)